【バレ・リュー症候群とは】
神経系・血管への影響と自覚症状
バレ・リュー症候群(Barre-Lieou Syndrome)
事故後の頑固な自覚症状について
事故のあと椎骨動脈周囲にある神経(後頚部交感神経系)が興奮し、頭痛、めまい、耳鳴, 眼精疲労、倦怠感、動悸などの症状が出たり出なかったりする症状で、病院へ行くと「自律神経失調症」、「外傷性頚部症候群」などと診断され精神安定剤を処方されることもあります。
(1)病態と症状
受傷直後は何ともなかったのに、3~4日してめまい、耳鳴り、倦怠感、頭痛、腰痛、食欲不振、腹痛などが一気に襲ってきました。深酒もしてないのに、二日酔い?そんな症状です。
しかし病院で、各種検査を受けますが、異常は見つかりません。これらの症状が存在するのに、これらに見合う器質的病変が各種検査によって裏付けられないものを総称して、自律神経失調症と呼んでいます。
バレ・リュー症候群は、1926年にフランスのバレと1928年にリューによって、「頚部の疾患・外傷でありながら、頭部や顔面に頑固な自覚症状を訴える例があり、これらの症状が頚部の交感神経と密接な関係を持つ」と発表したことに始まります。
交感神経は、椎体腹側から左右両側を走り、椎間孔を通り神経根と交通しています。事故により頚部の神経根に障害を受ければ、交感神経の周囲に出血や浮腫が発生して直接交感神経を圧迫することも十分考えられるので、その影響を受けたとしても別に不思議なことではありません。
発症のタイミング: 特徴的症状は、受傷直後ではなく2~4週間ほど経過してから現れるのが普通と言われています。また、頚椎捻挫は3~6ヶ月で治癒するとも言われるので、この期間を経過しても症状に改善が見られない場合、バレリュー症候群と診断が下されることもあります。
(2)治療と後遺障害
治療は、頚部捻挫と同様、特効薬はありませんが、頚部交感神経の過緊張状態を緩和させる目的で、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイントの注射が行われるのが普通です。 これにより、交感神経を抑制し自然治癒力により、交感神経と副交感神経のバランスを整えることを目的とします。
バレリュー症候群では、頚椎の4・5・6に退行性の変性が認められるとの報告が多くされています。そのため手術では神経根圧迫の原因となっている骨棘や突出した椎間板を摘出し、前方固定術を施すこととなります。
参考:すずき行政書士事務所 / 交通事故でむちうちになった管理人の体験談
2014年05月23日(更新)